高校進学報告

今年の高校受験生は5名と、原塾始まって以来の少なさでした。

年によって、学年の人数や男女比、受験生の数など波があるのは当然なのですが、今年は大学受験も高校受験も極端に少ない珍しい年でしたねー。来年は大学受験生が16人とこれまた大人数な年です。

・鶴嶺高校に進学したTさんは、お兄さんが原塾を卒塾した後に、小学6年生の12月に入会してくれた生徒さんです。おとなしく人見知りな性格のため、先生選びには苦労しました。しかし、Y先生に出会ってからは先生大好き、塾大好きな生徒に変貌しました。Y先生は、男勝りで竹を割ったような性格なのにとても面白い事を言う人で、不登校の生徒、おとなしい生徒、自分を出せない生徒さんなどにはピカイチの先生です。Tさんはと言うと、打てば響くような生徒さんではないですが、良き師を見つけて一生懸命くらいついて質問し、宿題も出されただけやってきました。中学3年生の頃には、高校に入ったら留学をしたいという夢が芽生え、それを叶えるためにはどうしても鶴嶺高校に入学したかったのです。それからは英数以外も勉強するようになり、実力も徐々についてきました。そこまで頑張りましたが、最後の模擬テストではまだ安心できない状況でした。しかし、本当に最後の追い込みで急伸し、奇跡が起こり見事合格しました。今もY先生に高校の授業を学び留学を目指して頑張っています。

・鎌倉女子大高等部に進学したTさんは、お姉さんと一緒に横浜から原塾に通っていた生徒さんです。お姉さんは昨年無事に大学に合格し卒塾しましたが、Tさんは引き続き通ってくれ、見事合格してくれました。Tさんのお母さんの通塾目的は、この子は読み書きそろばんができればいい。無理強いして勉強が嫌い学校が嫌いになったら困るので、それ以上は望まない。この子は勉強以外で能力を伸ばしてあげたいということでした。そんな感じで中学3年までやってきました。お母さんも本人も、推薦で私立高校に入れれば良しと考えていました。しかしTさんは、中3の夏期講習ごろから部活の強いK高校に行きたいと思いはじめ、自ら進んで勉強するようになりました。本気で勉強すると少しずつ身に着くようになり、自分もやればできるという自信もついてきました。11月ごろからは週に40時間も自宅学習するようになり、模擬テストの偏差値も上がってきましたが、時間切れとなりK高校には届かずでした。本人も、もっと早くからやっていたらと悔しそうでした。でも努力することができ、やればできるんだという自信が付いたことは、今後の人生に大いに役立つと信じています。今度は同じ轍を踏まないようにと、いまでも元気に横浜から通ってくれています。

・藤嶺藤沢高校に進学したHさんは、中学3年の夏に他塾から原塾に入ってくれ7か月間勉強しました。Hさんはスポーツマンですが、珍しくのんびり屋さんの性格で、慌てるとか焦るとかいう姿は見たことがありませんでした。地域のスポーツクラブでいい成績を出していたおかげで、藤嶺藤沢高校や他の高校の運動部顧問から勧誘を受けるような状況でした。しかし、ご両親も本人もスポーツ推薦で高校に受かるだけの、いわゆるスポーツバカにはなりたくないと決めていました。勉強を始めると、理解力があり集中力もあるので、これは大化けするかなと期待が膨らみました。しかし、残念ながら本当の意味でやる気が出ることは無く、楽な方に逃げてしまう生徒であったため、受験もどこか他人事の様な感じでした。何度も状況を共有し勉強を促しましたが、その場ではいい返事が返ってくるのですが、実際にはあまり変わることがなかったようです。焦るとか慌てることの無いのんびり屋さんの悪い面が出て、結果的にはスポーツ推薦に落ち着くことになりました。今頃は得意のスポーツで青春していると信じています。

・旭丘高校に進学したYさんは、中学3年生になるころに入塾してくれた生徒さんです。結構強く自分を持っている生徒でした。先生と意見が異なり衝突することや、先生の言うとおりにやらないなど、当初はどうなる事かと心配しましたが、先生の工夫もあり1カ月もすればすっかり馴染んでくれて落ち着いて勉強するようになりました。説明したことを理解する力は普通にあるのですが、その割に伸びが緩やかだったのは、基礎力を付けるための総復習に時間がかかったことと、あまり復習の宿題をやらないので、教わった事の定着が甘く時間が経てば忘れてしまう事が原因でした。それでも、基礎力が付いてくれば3年の内容に入ってきても理解できるようになってきましたが、やはり1年では絶対的に時間が足りませんでした。実力的には公立高校のT高校なら狙えたのですが、家族会議で決めたのが推薦入試でした。むりやり公立高校に入ってから勉強で苦労するより、ゆとりを持って勉強できる環境の方がYさんには適しているとのことでした。私もそれには賛成でした。この1年間で基礎力を付けることができたので、高校ではそれほど苦労しないだろうと考えています。今も高校できっと頑張っていると信じています。

・厚木清南高校に進学したSさんは、お姉さんが高校2年生で原塾に入っていたのですが、本人は勉強する気がなく中学3年の冬期講習から入ってきた生徒さんです。中学では人間関係に悩み、休みがちなので基礎知識が大いに欠けている状況でした。受験まで2か月ほどの期間しかないので、どのように導いたら良いのか考えました。英語も数学も、基礎からやり直さなければ理解できない教科なので、枝葉を捨てて根幹のみを教えることにしました。それでも時間が足りないのは確かでした。しかし始めて見ると、予想を裏切って救われたのが、Sさんは非常に理解力が高く飲み込みが良かったことでした。また本人も勉強の楽しさを知ったのか、なんとしても公立高校に入りたいと思ったのか、自宅での復習の他に自分でも勉強するようになりました。その結果実力は爆上がりして見事公立高校に合格してくれました。入学後もW先生と楽しそうに勉強をしている姿をみると、つくづくいい先生に巡り合えたのだなーと感慨深い思いになりますねー。

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