今年も大学入試では色々な人間ドラマがありました。毎年恒例の塾長による独断と偏見のレポートをしてみたいと思います。
・関東学院大学建築・環境学部に合格したKさんは、中学高校と6年間原塾に通った息の長い生徒さんでした。小学生からダンススタジオに通い中学・高校に入ってからもダンス三昧でした。大学受験の際もそろそろダンスから受験に切り替えたらと提案しても、歯牙にもかけずに青春を謳歌していました。高校受験の際には半年ほど真剣に勉強して志望校に入れたので、大学受験も同じように考えていたのでしょう。さすがに1年ほど前から勉強を始めましたが、理系志望のためマスターすべき科目が6科目と多すぎて、もっと早くからやればよかった!と嘆くことになってしまいました。でも、青春を謳歌したのだからダンスについては後悔はしてないと言っていたので、少し私の気持ちは楽になりました。タイムアップの状態での受験でしたが、見事関東学院大学の建築・環境学部に合格しました。
・実践女子大学生活科学部に合格したTさんは、Kさんと同様に5年間通っていました。Tさんはおっとりした性格で、高校も勉強がそれほど厳しくない学校を選んで進学しました。しかし原塾で英語の基礎をしっかり勉強していたので、高校ではクラスで1,2位を争う状態でした。勉強が好きではないTさんは、クラスで一目置かれる存在になってしまいました。すると他の教科も少しずつ頑張れるようになり、学校の指定校推薦で見事1枠を競り勝つことができました。高校では料理部に所属するくらい料理が大好きなTさんは、生活環境学科でファッション、インテリア、住環境を勉強してみたいと進学を希望しました。
・日本大学理工学部に進学したFさんは、高校入試のために原塾に通っていた生徒さんでした。日大藤沢高校合格後に一端原塾をやめましたが、基礎力を確実に付けることができていたのと、まじめな性格の生徒であったことで、高校ではいい成績を3年間とり続けることができました。そのおかげで日本大学理工学部に進学することができました。内部選考で決まった後に若干自信がなかった数学を学ぶために、再び戻ってきてくれ5か月間ほど学んで自信をもって進学しました。
・作業療法士の専門学校に進学したAさんは、中学3年生になるころ原塾に入ってきました。学校に馴染めず休むことが多かったため、勉強がついて行けない状況でした。入塾後は英語と数学を最初からやり直すことにしました。受験対策としては全く不十分ではありましたが、基礎基本を徹底的に学んだおかげで、高校に入ったら学年でもトップクラスでした。本人もご家族も大いに喜んでくれましたし、友人からも一目置かれるようになり、自信をもって楽しく高校生活を送ることができました。指定校推薦でいろいろな大学を考えていたのですが、高3の終盤になって作業療法士になりたいという夢を捨てきれず、急遽一般受験をすることに決めました。準備不足もあり専門学校の作業療法を学べるところに無事進学することができました。頑張って資格を取ってほしいと思います。
・放射線技師の専門学校に進学したHさんは、中学1年の夏ごろに入塾しました。Hさんは、暗記が得意でしたが理屈を考えるのが少々苦手でした。それでも基礎基本からやり直すことで実力もどんどん付いてきて、志望校校に合格することができました。高校では部活に専念していたけれど、勉強の方もしっかりやっていました。この生徒の特徴は、本番になると頭が真っ白になってしまい惨憺たる結果になるという、一番困った性質を持つことでした。今回も模擬テストや実力テストなどでは、いくつも合格レベルの偏差値を出していたのですが、残念ながら受験本番では実力が出せずに不合格になってしまいました。しかし放射線技師の夢を捨てることはできず専門学校への道を選びました。芯の力があるので専門学校では頑張り、資格も取ってほしいと思います。